こんにちは、ほぐしや心根カウンセリングルーム
代表の諏訪義崇です。
本日は心理法則の一つ「一貫性の法則」についてお話します。
人は、今の状態がずっと続く、今日・明日・明後日はだいたい同じ日常がくる
と心のどこかで信じています。
よく例えに使うのですが、
ダイエットしている人からよく、
「明日起きたら10キロお腹の肉落ちてないかな」
みたいな、なかなかにあり得ないことをいう事があります。
ダイエットに必死になっている人ほどそういう願望持つことあります。
ただ、実際、もしほんとにあなたが目が覚めた時、10キロ体重が減ってたらどうでしょう?
おそらく痩せた喜びよりも、驚いて
「何かの病気になったのでは(怖)?」
と病院に駆け込むでしょう(笑)。
そもそも人間は、
「現状維持万歳の生き物なんです」
自分の体や、周りの環境が現状維持(変化しない)することに本来安心安全を感じるのです。
そうですよね、多少嫌な環境でもそれで食べていけて今まで生きてこれたんだから、下手に変化を受け入れて失敗するくらいならそのままがいいですよね?
この「一貫性の法則」は人間が本来本能レベルで持っている心理法則です。
この法則は、実は良くなる変化の際にも働きます。
結婚も世間的には幸せになることとされていますが、生活が一変することも多々あるので、
人はストレスを感じると言われています。
そしてその心理法則は心理療法を提供するうえで一番厄介な法則として働くことがあります。
「お悩み」を抱えて人は私の元を訪ねて来られますが、そのお悩みを解消するためには、
時にその人自身が長い間持っていた「信念・価値観(メンタルノイズ)」を変えたり手放したり、あるいは日頃の行動を大きく変えないといけない時があります。
そこでこの「一貫性の法則」が働くと、頭では目の前の現実が嫌でたまらないのに、変化を恐れて踏みとどまってしまうことがあります。
そういう相手に対し、カウンセラーはそれ以上どうすることもできません。
これもよく使われる例えですが、
「砂漠で、馬をオアシス(水飲み場)までは連れていくことできるが、水を飲ませることはできない」
カウンセラーは、クライアントの解決の糸口を探しそこまで導くことはできるが、解決するかどうかはクライアント次第なのです。
結局最後は、その人の「変わる覚悟」次第となるわけです。
逆に、その「変わる覚悟」ができているクライアントは私のところで容易に変わっていきます。
「現状のままでも良し」「変わっても良し」
そこをも最終的にはクライアントにゆだねるのが真のカウンセラーと言えます。
いかがでしたでしょうか。
今回は「一貫性の法則」についてのお話でしたが参考になりましたか?
結構、無自覚に働いている心理法則なので自分ではなかなか気づきにくいですが、
こういったこともあるという事は頭の片隅に入れておいてください。
それではまた!!